さらに詳しく…

 

~ 読み語り ~

          MCLの活動の根幹は読み語りです。
それは、松居さんが子ども時代にお父さんに読んでもらった物語世界が、自分のなかに生きているという経験から来ています。
児童文学者として私の絵本体験」「昔話と心の自立」「昔話の死と誕生(教文館)などの著書や、創作絵本も出版しています。

 

週末になると、子ども達やスタッフが絵本や古着を満載して、へき地の村を訪れます。
訪問した村では「どこからこんなに?」と思うほどたくさんの子ども達や親たちが集まってきます。
まず行うのは古着や靴などの配布。なるべくサイズが合うようにと、子ども達に直接手渡していきます。

 

そして読み語りの開始。楽しい時間が流れます。
読み語りは、絵本をそのまま読む読み聞かせではありません。
子どもが語り手となり、絵本を見ながらお話を作って語っていくのです。
小さな子も大きな子も身振り手振りで語る、その想像力の豊かなこと!現地語を大切にし、現地の民話を語ったりムスリム、先住民、クリスチャンの歌を歌い踊ったりします。

 

~ 医療支援と保育所建設 ~

読み語りの時間は、松居さんやスタッフ達にとっても貴重な時間です。初めて訪れた村では、困窮したり怪我や病気の子どもはいないかを把握したり、勉学を望む子どもとの面接、奨学生(スカラー)の決定など。また再訪の村では、スカラーと話しあったり支援者からの手紙を渡したりと多忙を極めます。

 

 小学校にあがるには、就学前の二年間デイケア(保育所)でABCを学ばなければ小学校に進級できなくなってしまいました。つまり、保育所に行かなければ小学校に行けないと言う事なのです。
そのためには村が自前で保育所を建てなければなりません。
貧しい村にはその費用の捻出は困難で、子どもは学習の機会を奪われてしまいます。
MCLでは日本からの寄付で、現在までに53棟の保育所を建設してきました。

 経費を抑えるために、MCLスタッフが資材を町から運び、コンクリートブロックも枠から手作りするなどの工夫をして建設にあたっています。村の大人たちも総出で手伝います。
村に「学び」の拠点ができることは、紛争や困窮で疲弊した人々に活気と明るさをもたらしています。 

 

 

~ スカラシップと里子支援 ~
 

 MCLのスカラシップ採用基準の特徴は、成績の優劣にかかわらず親のない子や極貧、崩壊家庭の子を優先していることです。そして、イスラム教徒、先住民族、移民系クリスチャンがほぼ同数になるようにしています。


スカラシップを希望する子ども達の応募理由のほとんどは、将来仕事について家族を助けたいということです。
大学へ行って教師、エンジニアになった子もいますが、もちろん全員が優等生というわけではありません。彼らの生活基盤をマイナスからせめてゼロに、極貧から三食が食べられる生活ができる幸せを得て欲しいという願いから、このプロジェクトを続けています。

 
 もう一つのMCLスカラシップの特徴は、スカラー総会での交流です。
すべての大学生、高校生が2か月に一度、全員本部に集まります

  年間を通したテーマは次のようなものです。

     5月  シンポジウム ☆平和や貧困についてのグループ討論

    7月  先住民族の文化際

    9月  クリスチャンの文化祭

    1月  イスラム教徒の文化祭

     11月  卒業生 在校生の日

      3月  卒業送別会

これらの催しを スカラーとスタッフの企画で開催します。

 

異なった宗教、異なった文化の子ども達がともに暮らし、話し合い、交流する経験が、お互いの存在に敬意をもって共感する という平和の心を育てています。

 

 

~ 平和構築 ~

 ミンダナオ島南部では、独自の文化を気づいてきたモロ(イスラム教徒となった先住民族)と、キリスト教徒の入植を進めた政府の対立が40年前から激化し、分離独立をめざすモロ解放軍と政府軍の戦闘が繰り返されてきました。近隣でありながら互いを恐れて交流が途絶えていたのです。そのことが、多くの戦争難民と遺児たちを生み出してきました。

 

 MCLは、宗教の違い、政治的立場の違いを度外視し、困窮した村であればどこへでも訪れて、子ども達への読み語りや生活支援、医療支援をつづけてきました。MCLのスタッフのほとんどは、彼ら自身が戦争難民の子ども達だったのです。彼らが自分たちの出身地である村々また未知の村を訪ねて、子ども達を中心にその家族を支援することが活動の基盤です。

 

 極貧の厳しい生活状況におかれた子ども達の喜ぶ顔が、母親の笑顔となり、村人の笑顔となって、武装していた父親同士が協力し、MCLといっしょに保育所を建設するまでになったところもあります。お互いを理解する経験を深めた子ども達が育って自分の村に対立の愚かさを伝えれば、それは大きな平和構築の力になっていくにちがいありません。

 

 このような活動が、「ミンダナオ島における民族和解と多様性を認め合う社会の実現に寄与した」として、MCLは2012年に『第3回自由都市・堺 平和貢献賞』奨励賞をいただきました。MCLにとって、大きな励みとなる受賞でした。

☆支援方法

 

講演依頼☆

☆松居友 直通メール☆
mcltomo@gmail.com  
☆松居友 直通電話☆

080-4423-2998

(国内・現地とも同じ)

 

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